方程
ほうてい
名詞
標準
文例 · 用例
かの定律詩の詩學で定められた韻律の種種なる方則、即ち平仄律、語格律、語數律、反覆律、同韻重疊律、押韻頭脚律、押韻尾脚律、行數比聯律、重聯對比律等の煩瑣なる押韻方程式も、畢竟「拍子の樣樣なる樣式」即ち音韻や詩形の周期的な反覆運動を原則としたる者に外ならぬ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
故にこの場合の方程式は「歌詞+旋律=詩」であつて兩者を心像的に分離することができない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
故に詩人の資格たるべき方程式は、主観者(生活者)+客観者(芸術家)=詩人 で無ければならず、かつその主と客との数値はできるだけ同等でなければならない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
即ちクラシズムの方程式は、均斉、対比、平衡、調和の数学的比例であって、この冷酷なる没人情の氷山では、どんな人間的なる血液も凍ってしまう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
それらの哲学は、純粋に没情緒の概念で固めつけられ、がっしりとしており、組織的の方程式で成立している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
化學には方程式あり幾何には定理があつて、それを解する完全な鍵が與へられてゐるが、文學にはそれがないのです、ゆるされた年齡、環境に達しなければ文學を正當に掴むことが不可能と存じます、と物堅い調子で書いてあつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
あるいは自然界の現象が有限な項から成る方程式である程度まで代表され得るというのである。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
この考えでは方則を云い表わす方程式は初めから有限の独立変数を含む有限の項から成るものである。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫