懐ける
なつける
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to win over
文例 · 用例
弱虫の意気地なしが、徳とやらをもって人を懐ける。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
彼の偏屈なる、実にさるべき所見を懐けるも怪むには足らずと思へるなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
彼はどことなく前より生々してきて、性格までがあたかも心に一定の目的を懐ける人のように強固になった。
— ニコライ・ゴーゴリ 『外套』 青空文庫
学術上のことはさて措き、日ごろ思っている考え、日ごろ懐ける感情を述ぶるに、何の怖れることもない。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
権太の苦心の水泡となりしは、作者の懐ける因果応報主義を発表せしものにて「思へばこれまで衒つたも、後は命を衒らるゝ種と知らざる浅間しや」といへる一句はいはゆる狂言の山なるべし。
— 三木竹二 『いがみの権太』 青空文庫
これはこの者どもの弁当ではなくて、犬を懐けるために、ワザワザ用意して持って来たものらしくあります。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
毒ある霧を懐ける下界の空気を浄めんため、11880雷火は赫きつゝぞ下り撃つ。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
無論彼の懐ける独断的意見には、斧鉞を加えねばならぬが、格別害にもならぬ意見は、そのままに棄て置き、自然に彼の心眼の開けるのを待って居る。
— SPIRIT TEACHINGS 『霊訓』 青空文庫
作例 · 標準
彼は持ち前の明るさで、すぐに周囲の人々を懐けることができた。
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彼女は新しい環境に馴染むのが苦手だが、誰をも懐ける力を持っている。
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この子犬は賢いから、少し遊んであげればすぐに懐けるだろう。
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