厄介払い
やっかいばらい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
driving off a troublesome person
文例 · 用例
さて焼けたる諸社の氏子へ一向通知せず、言わば神社が七十二も焼けたるは厄介払いというような村吏や神職の仕方ゆえ、氏子ら大いに憤り、事に触れて、一カ月前にも二大字|合従して村役場へ推しかけ荒々しき振舞いありし。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
神社はもっとも皇族に関係深ければ一切保存して徐々に詮議すべきに、無茶苦茶に乱滅しおわるは、あたかも皇族華冑の遺跡が分からぬうちに乱滅するは結句厄介払いというように相聞こえ、まことに恐懼憤慨の至りなり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
そのうえもっと、ずいぶん彼らに厄介をかけたので、非常に長びいた病気にさえなれば、それを厄介払いをするのにちょうどいい口実と喜んで考えはしまいか、ということまでも恐れるようになった。
— THE PREMATURE BURIAL 『早すぎる埋葬』 青空文庫
あの人だけは、高志兄さんをかわいがって、兄さんも、あの人にだけは、憎まれ口をいったりしなかった」「てことはさ、厄介払いに、ここに押しこまれたわけか、あいつは」「そうじゃないわ。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
もう四ツ時分だから駕籠を呼ばせようかと云いましたが、そこらへ出て辻駕籠を拾うからと云って、二人は細雨のふる中を出て行きました」「その蝋燭はどうした」「女房がやかましいから一旦返してくれと宗兵衛が云うので、わたくしも厄介払いをしたような心持で、すぐに返してやりました。
— 金の蝋燭 『半七捕物帳』 青空文庫
すると村の人々は、型ばかりの念仏を唱えて、遺骸は厄介払いでもするようにさっさと墓地の片隅へ埋めてしまった。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『情状酌量』 青空文庫
旦那様もその事を御聞きになると、厄介払いをしたと云うように、にやにや笑って御出でになりました。
— 芥川龍之介 『奇怪な再会』 青空文庫
第二章 黒犬現れて去る この後遠からず、私たちにとうとう船長を厄介払いしてくれたあの不可思議な出来事の最初の事件が起ったのである。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
作例 · 標準
ようやく厄介払いをして、心が軽くなった。
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彼は厄介払いとばかりに、面倒な仕事を他人に押し付けた。
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彼女は、しつこいセールスマンを巧みに厄介払いした。
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