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屈竟

屈竟
名詞
1
標準
文例 · 用例
……遁げ込み場所には屈竟なのでございました。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
酒代は惜まぬ客人なり、然も美人を載せたれば、屈竟の壯佼勇をなし、曳々聲を懸け合はせ、畷、畦道、村の徑、揉みに揉んで、三|里の路に八九|時間、正午といふのに、峠の麓、春日野村に着いたので、先づ一|軒の茶店に休んで、一行は吻と呼吸。
泉鏡花 雪の翼 青空文庫
高台の職人の屈竟なのが、二人ずれ、翌日、水の引際を、炎天の下に、大川|添を見物して、流の末一里|有余、海へ出て、暑さに泳いだ豪傑がある。
泉鏡花 絵本の春 青空文庫
人可懐くいそいそ寄ると、いずれも屈竟な荒漢で。
泉鏡花 薬草取 青空文庫
」と呼ばるる、浜方|屈竟の阿婆摺媽々。
泉鏡花 小春の狐 青空文庫
みなこれ屈竟の大男、いずれも手拭いに面を覆みたるが五人ばかり、手に手に研ぎ澄ましたる出刃庖丁を提げて、白糸を追っ取り巻きぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
胴中には青竹を破りて曲げて環にしたるを幾処にか入れて、竹の両はしには屈竟の壮佼ゐて、支へて、膨らかに幌をあげをり候。
泉鏡花 凱旋祭 青空文庫
」 いかにも、そんげえなものには怯えまい、面魂、印半纏も交って、布子のどんつく、半股引、空脛が入乱れ、屈竟な日傭取が、早く、糸塚の前を摺抜けて、松の下に、ごしゃごしゃとかたまった中から、寺爺やの白い眉の、びくびくと動くが見えて、「蜻蛉だあ。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫