覚まし
さまし
名詞
標準
文例 · 用例
朝、太郎が目を覚ました時、いかにして自分の記憶を、次郎のそれと区別するか。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
その部屋には、祖母と私の床があつたのであるが、私が部屋に這入ると、祖母は目を覚まし、『おお/\御苦労だつた』と云つた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
―― 即ち彼は行為の前の義務――認識――の上で実に目覚ましい詩人なのだ。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
実以て茲には目覚ましい精神があるし、未来派発生当時のアポリネールの態度をでも想ひ出させる底の気慨が見られる。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
その赤坊が五分置きくらゐには目を覚まして泣きはじめる。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
可哀想に前の赤ん坊が目を覚ますたんびにその泣声に目を覚まし、俄かづくりの笑顔で以て赤坊をあやしてやる。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
まづお婆さんが目を覚まし、家中のお掃除を始めます。
— 中原中也 『家族』 青空文庫
間もなく此の家のお母さんは目を覚まして、鏡台の前で髪を結ひます。
— 中原中也 『家族』 青空文庫