呼び合う
よびあう
動詞-五段-ウ行
標準
to call each other
文例 · 用例
……その恋人同士の、人目のあるため、左右の谷へ、わかれわかれに狩入ったのが、ものに隔てられ、巌に遮られ、樹に包まれ、兇漢に襲われ、獣に脅かされ、魔に誘われなどして、日は暗し、……次第に路を隔てつつ、かくて両方でいのちの限り名を呼び合うのである。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
「あの声」「どの」「海の声……人を呼ぶような……お互いで呼び合うような」「なんにも聞こえやせんじゃないか」「その時聞いたのよ……こんな浅い所では何が聞こえますものか」「おれは長年海の上で暮らしたが、そんな声は一度だって聞いた事はないわ」「そうお。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
日本人の墓石は戒名だけだが、外人のは呼び合うような声ばかりだ。
— 横光利一 『静安寺の碑文』 青空文庫
店々で呼び合う声と広告旗、絵看板、楽隊の響で、せまい団子坂はさわぎと菊の花でつまった煙突のようだった。
— 宮本百合子 『菊人形』 青空文庫
呼び合う声ばかりが入り乱れた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
それは呼び合うように凄じい勢いで空を占めとり、一年の盛時の絶頂を極めほこる自然の華やかさで、庭の内外、小路の両側、土蔵の隙間に至るまで噴きわたった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
みんな戒名で呼び合うのが習慣になっているんだ。
— 夢野久作 『焦点を合せる』 青空文庫
無数の障碍物を持ちながら、その障碍物を巧みに避けて、互いに呼び合うことによって、一定の間隔をいつも保ち、疾風のように走って行く。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
作例 · 標準
迷子にならないように、子どもたちは互いの名前を呼び合った。
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暗闇の中で、私たちは声を上げて呼び合った。
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離れて暮らす兄弟は、頻繁に電話で呼び合う仲だ。
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