幻辞.com

闇米

やみごめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
闇米はいくらでも売つてますからね。
林芙美子 浮雲 青空文庫
七八人の浴客が高声で闇米の相場を話しあつてゐた。
林芙美子 浮雲 青空文庫
米というものが、日本では大体みんな食べているもの、という心やすい食物から、だんだん不足な食糧、増産のいる主食、配給不足の命の綱、闇米とおそろしいものに変りつつあった時期である。
宮本百合子 郵便切手 青空文庫
(鈴がコロコロ)馬方 ホントは、なんじゃねえのか、そやって歩きまわって闇米かつぎの仲人でも稼いでんじゃねえかよ?
三好十郎 鈴が通る 青空文庫
終戦後、闇米屋という女性行商人が大活躍し、取り締まりなどなに恐れるところなく日々東京に入りこんで、チャッカリ商売したものであった。
北大路魯山人 握り寿司の名人 青空文庫
私はかつて大臣をやつておりましたときに議会で時の司法大臣に質問があり、「一体闇米を汽軍で運搬するとき、自分達の親類や何かに喰わすのに闇米を運んでおるけれども、それを警察当局は摘発して闇米をとり上げてしまつて、或いは刑罰をもつて臨んでおる。
金森徳次郎 涙をもつて正義をささえる 青空文庫
午後扶桑書房、闇米を自転車に積み、中野より遠く迂回して来る。
小西茂也 同居人荷風 青空文庫
が、山口の家は、その気になれば、らくに闇米でも買えるだけのお金があるのらしい。
山川方夫 煙突 青空文庫