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床張り

ゆかばり
名詞
1
標準
文例 · 用例
兩人の裾の所が、床の間横、一間に三尺、張だしの半戸だな、下が床張り、突當りがガラス戸の掃だし窓で、そこが裏山に向つたから、丁どその窓へ、松の立樹の――二階だから――幹がすく/\と並んでゐる。
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
兩邊の高き家には、窓ごとに床張り出したるが、男女の群のその上に立ち現れたるさまは、こゝは今も謝肉祭の最中にやとおもはるゝ程なり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
滑るような床張りの中央に、古物らしいイタリイ製の水盤が置かれて、低いゆったりしたソファに椅子が、木製の美術的な小卓をかこんで巧みに配置され、白い壁にとりつけてある目を楽しませるだけの飾棚や、壁にかかっている見事な織物や金属製の飾物、どの一つにも豊かな詩趣と、驚くばかりの贅が、こらされていた。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
早速村の大工をも呼びよせて、急ごしらえの高い窓、湿気を防ぐための床張りから、その部屋に続いて看護するものが寝泊まりする別室の設備まで、万端手落ちのないように工事を急がせた。
第二部下 夜明け前 青空文庫
それから横木や、床張りの木を渡し、屋根には焼けトタン板を何枚も重ねあわした。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
むしろ教室を床張りにして、宿直室と教員室を土間にしてやればよかったのさ。
坂口安吾 中庸 青空文庫
羽生は作業を終えて、板を車につみこみはじめたので、余は彼に大工道具を借りうけ、宿直室の床張り作業にかかりはじめた。
坂口安吾 中庸 青空文庫
ブラウン神父は事件の型を見てとつただけであつた……この事件は一度もその部屋から離れなかつた……ヘンリはそこでヒューバートの首を絞めて死体を不可侵性の床張りの下に隠し、そのためにビルディングの仕事を全部中止させたのであつた。
THE POINT OF A PIN ピンの先き 青空文庫