雲霞のごとく
うんかのごとく
表現副詞
標準
in swarms
文例 · 用例
しかもまた雲霞のごとく後から後から押し寄せるのだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
振り拂ひて行かんとすれば;またも寄せ來る新手のつはもの;蹈み止りて戰はんとすれば寄手は雲霞のごとくに集りて、幾度跳ねても拂ひつくせず。
— 北村透谷 『北村透谷詩集』 青空文庫
櫓に上った村上義光は、はざまの板切って落とし、雲霞のごとく寄せて来ている、寄せ手の眼前へ全身をあらわし、大音声に呼ばわった。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
砲手はこれだけで事足るのだが、その周囲附近には弥次馬兼援兵が雲霞のごとく付き添うている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
その山に沿うてだんだん登って解脱〔仏〕母の坂の頂上に達しますと、そこに天然の岩の形で解脱〔仏〕母の像がありその東北に当って奇岩怪石が雲霞のごとくに峙って居る、そこに何か像のごとき天然に突兀として突き立って居るものがある。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
しかも、軍旅は即日に発令されて、その月二十日にはもう江州坂本に勢ぞろいは催され、近畿、尾濃の兵に、徳川家康の三河武士八千を加えて、およそ十万と称する軍勢が、鳰鳥の渚に遊ぶうららかな晩春四月の湖畔数里にわたって、雲霞のごとく集まった。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
きっと殿さまのお肌にも、雲霞のごとく、敵が立て籠っているかもしれませんよ」「佐吉。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
けれどひとたび魏の勢が雲霞のごとく攻め来ったときは、五千の小勢は、到底、その抗戦に当り得ず、山上の本軍も、水を断たれて、まったく士気を失い、続々、蜀を脱して魏の降人に出る者があとを絶たない有様となりました。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫