礫地
れきち
名詞
標準
文例 · 用例
試みに君が武蔵野辺の緑を見た眼で、ここの礫地に繁茂する赤松の林なぞを望んだなら、色相の相違だけにも驚くであろう。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
だが、風当りの強い、石礫地や、砂質の石灰岩質の土壌には適さない。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
そのやや大規模な崩壊利用といたしましては上伊那郡西春近村の白沢部落かと記憶しておりますが、あそこでは、その地方一帯は赤土の段丘地でありますが、その上に一個所だけ、あそこの裏山の崩壊で押出された広い石礫地区ができております。
— 三澤勝衛 『自力更生より自然力更生へ』 青空文庫
砂礫地に一、二尺の間隔を置いて、規則正しく列を成して生えている所を見ると、まるで栽培しているのではないかと疑わしめる。
— 木暮理太郎 『白馬岳』 青空文庫
かつての鹹湖は今は大部分|涸渇して、塩床の峻しい砂礫地である。
— 中谷宇吉郎 『『西遊記』の夢』 青空文庫
しかし、ところどころには、河床が砂地または砂礫地になっているところがあって、そういう場所では、比較的水が澄んでいる。
— 中谷宇吉郎 『異魚』 青空文庫
○ 黒岳から北鎮に連なる広い尾根は「雲ノ平」のお花畑で、細かい砂礫地がちょうど雪田の表面のような波形を刻み、その高い部分を山草が美しくかざっている。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫