定めし
さだめし
副詞
標準
surely
文例 · 用例
さて茲で、かの小説家と呼ばれる方々の、大抵が、私と女と新しき男とのことを書き出されるのであらうが、そして読者も定めしそれを期待されるのであらうが、不幸なことに私はそれに興味を持たぬ。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
定めし私に云われたことが無念でたまらなかったからでしょう」 民子はここで私はそうでありませんと泣声でいうたけれど、母は耳にもかけずに、「なるほど私の小言も少し云い過ぎかも知れないが、民子だって何もそれほど口惜しがってくれなくてもよさそうなものじゃないか。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
義母が定めし珍しがるだらうと思つて居たのが、例の如く簡單な御挨拶だけだから張合が拔けて了つた。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
さて今度はとんだ災難で定めしびっくりなさったでしょう。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
さてまたかくれあそびを繰返すとて、拳してさがすものを定めしに、われその任にあたりたり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
貴様は定めし不思議なことと思って居るでしょうが、実は世間に有りふれたことで、苦悩を忘れたさの魔酔剤に用いて居るのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
ソフォクレースの悲劇集の中にはさんであつた、内山の去年の夏の手紙の中の、「われとわが思ひ定めし人の行末は、知る人も知る神もなし……彼女は益※われに忠實なれば、わが心は切らるるが如し……煙を見よ」と云ふ樣な煩悶の句がちぎれ/\に頭に浮んで來る。
— 有島武郎 『半日』 青空文庫
特にその最後の言を見よ、地下の釈迦も定めし迷惑であろうと、これ何たる言であるか、何人か如来を信ずるものにしてこれを地下にありというものありや、我等は決して斯の如き仏弟子の外皮を被り貢高邪曲の内心を有する悪魔の使徒を許すことはできないのである。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
作例 · 標準
あの美しい景色を見れば、定めし感動するだろう。
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彼女のことだから、定めしうまくやっているに違いない。
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届け物なら、定めし今日の夕方には届くはずだ。
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