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こま
名詞
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標準
文例 · 用例
今夜、一夜は、あの小魚のいのちをぽちりぽちりわしの骨の髄に噛み込んで生き伸びたい――」 徳永が嘆願する様子は、アラブ族が落日に対して拝するように心もち顔を天井に向け、犬のように蹲り、哀訴の声を呪文のように唱えた。
岡本かの子 家霊 青空文庫
差配の天窓へ見当をつけたが犬へ驟雨がかかるようで、一番面白うございました、と向うのにごり屋へ来て高話をしますとね。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
そのむら尾花の蔭に二台、空腕車を曳きつけて、踞んで、畜生道の犬見るよう、仕切った形、睨み合って身構えた、両人とも背のずんぐり高い、およそ恰好五十ばかりで骨組の逞ましい、巌丈づくりの、彼これ車夫。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
ここの御社の御前の犬は全く狼の相をなせり。
幸田露伴 知々夫紀行 青空文庫
やがて退り立ちて、ここの御社の階の下の犬も狼の形をなせるを見、酒倉の小さからぬを見などして例のところに帰り、朝食をすます。
幸田露伴 知々夫紀行 青空文庫
左右には二郎、三郎の二人の息子が犬のように列んでいる。
森鴎外 山椒大夫 青空文庫
神木楢、石牌無量寿仏、木彫石彫の犬はよかつた。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
風がいちめんの雑草が合唱する・つかれて風の雑草の雨となつた・逢へるゆふべの水にそうてまがれば影・あざみの花に日のさせばてふてふ・犬の二つの表情を撫でる・おもひでが風をおよぐ真鯉緋鯉が(故郷端午) 六月六日 晴。
種田山頭火 其中日記 青空文庫