耳を塞ぐ
みみをふさぐ
表現動詞-五段-ガ行
標準
to stop (plug) one's ears
文例 · 用例
バスク人の俗信に、驢を撲ち倒しその耳に口を接して大いに叫び、その声終らぬうち大きな石でその耳を塞ぐと、驢深く催眠術に掛かったごとく一時ばかり熟睡して動かずと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
真面目に普段の会話法で語ると彼等は、恰も日常の吾々が若し、相手が物を言ふのにいろ/\節をつけて歌つたりすれば、歯を浮かせ、ゾツとして耳を塞ぐに違ひないと同様に、反対に気恥しくつて聴いてはゐられない、止めて呉れ!
— 牧野信一 『歌へる日まで』 青空文庫
眼を閉ぢると色は消え、耳を塞ぐと音は失はれ、このときなほ殘るものは物體の大いさ、形状及び諸部分の運動である。
— 三木清 『認識論』 青空文庫
」心で耳を塞ぐ樣に努めてゐても、參禪の座でまだ悟りといふ一種の催眠状態に向はない心に世の有象無象が現はれて來る樣に、三味線の撥、太鼓の棒、客の顏、藝者の目つき、おいらんの膝などが氣になつて眠られない。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
千鶴子以外の他に誰かと結婚する意志でも起って来るようなときには、調査の上比較する必要も起るであろうが、そんな意志のない限り、知るより知らぬ方が便利でもあったし、知りたくとも耳を塞ぐ気持ちも良かった、またそれは、同時に自分の方についても同じだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
耳を塞ぐ事すら出来なかった。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
優れた戯曲出でよの掛声には、私は黙つて耳を塞ぐ。
— 岸田國士 『周囲に聴く』 青空文庫
この摩擦作用は、長い眼で見てゐればたしかに面白い現象に違ひないのであるが現代に生きてゐるわれわれは、その摩擦の不快な軋音に耳を塞ぐ術さへ知らないのである。
— 岸田國士 『“現代風俗”に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
聞きたくない話だったので、思わず両手で耳を塞いだ。
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うるさい騒音から逃れるため、耳を塞いで耐えた。
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どんなに耳を塞いでも、心の声は消せない。
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