いつにも増して
いつにもまして
表現副詞
標準
more than usual
文例 · 用例
大晦日や元旦の朝を、自分は子供の時から、いつにも増して賑やかに、家族揃って歓び迎える習慣をつけられて居た。
— 宮本百合子 『二つの家を繋ぐ回想』 青空文庫
養子の横顔を澤はいつにも増して艶々しく思った。
— 水上滝太郎 『九月一日』 青空文庫
その日は、土曜日だったせいで、街は、いつにも増して、人出が多かった。
— 海野十三 『鬼仏洞事件』 青空文庫
その年はいつにも増して一層あわただしく暮れたような心持で、お千代は八丁堀の妾宅に、重吉は僅二、三|町はなれた新富町の貸間に新年を迎え、間もなく二月ぢかくになったが、尋ねる人の行衛は一向にわからなかった。
— 永井荷風 『ひかげの花』 青空文庫
だしぬけに父に、近く仮祝言でもといわれて、われにもなく頸すじまで真っ赤にしてさしうつ向いた千浪を、大次郎はいつにも増して好もしく、愛しく思いながら、「じつは、私の身に秘めた大事なのですが――。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
そこで、と私は言った、いつにも増して怖い夢を見て――突然の強風に目を覚ました時、過労に陥っていた神経が切れてしまった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
で、テレ隠しに、「いつにも増して、まばゆいばかりな化粧あがり、どこぞへ出かけるところであったか」 訊かれたのをいい機にして、「ええ、はずせない急用がございますので……そして森様、私に御用とおっしゃるのは?
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
そしてこの日の高座が、いつにもましていいできだったのだな、これが。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
作例 · 標準
この文ではいつにも増してが重要な役割を果たしている。
いつにも増しての意味を正しく理解することが大切だ。
彼はいつにも増してという言葉をよく使う。
文脈からいつにも増しての意味が推測される。