支族
しぞく
名詞
標準
文例 · 用例
古くは津軽に於いても高屋家記の如きは、大浦氏を以て南部家の支族とし、木立日記にも『南部様津軽様御家は御一体なり』と云ひ、近来出版になつた読史備要等も為信を久慈氏(南部氏一族)として居る事に対し、それを否定すべき確実なる資料は、今のところ無いやうに思ふ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
豐臣時代に大和國郡山の城主であつた増田長盛の支族で、曾て加賀國金澤に住したために、商家となるに及んで金澤屋と號し、後單に金澤と云つたのださうである。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
古事記の基礎となつた、天武天皇の永遠作業の一つだと伝へられて居る、習合せられた宮廷叙事詩を、諳誦して居たと言ふ阿礼舎人も、猿女君の支族なる稗田氏であつた。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
天語連(或は海語連)は斎部氏の支族だとせられてゐる。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
河野系圖、豫章記、越智氏累世居伊豫、支族蕃滋云々、而河野氏尤著河野系圖」トアルニ由リテ、ソノ子致命ヲ子致彦トシテ、狗古智卑狗ニ附會シタルナリ。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
コノ地原ハ仙台ノ支族伊達|安芸ノ居所ニ係ル。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
常陸|久慈郡の阿久津は弘安の大田文に見え、常陸平氏の支族に上阿久津家・下阿久津家がある。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
いま一つの例を挙げるならば、日本の国家は一家族のひろがったものである、皇室は宗家であって国民はその支族である、ということのいわれているのがそれである。
— 津田左右吉 『日本歴史の研究に於ける科学的態度』 青空文庫