衣々
きぬぎぬ異読 こうちょう・ごちょう
名詞多音語
標準
the morning after a couple have slept together
文例 · 用例
お念仏のおかげかどうか、その夜は別段叱り飛ばされる事もなく、きぬぎぬの朝を迎えましたが、女はお茶を一つ飲んで行け、と言います。
— 太宰治 『男女同権』 青空文庫
これに対して女もきぬぎぬの訣れを惜しんでいる。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
「そうだ簪があったのだ、おもかげをしのぼう」 よじれて来る浪頭を一すくい掌に掬い取って口にふくみ顔を撫でて新らしい三尺手拭でふいた彼は、眼の前の春の海原のなかに木屋町の白けたきぬぎぬを思い出した。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
きぬぎぬならばやらずの雨とも云うべきに、旅には憂きことのかぎりなり。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
鶏がきぬぎぬの別れを急がして悪まるるほかに、早く鳴いて、鬼神や人の作業を中止せしめた多くの噺は別に出し置いたから御覧下さい。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
この坂の上の魔窟町へ最初に訪れる「ほるつがるきぬぎぬ情緒」は、早朝から真下の裏街を流して歩く跣足の女魚売りの呼び声である。
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
それでも今日の私たちが歓楽のきぬぎぬに幾十の女人と別れても、その十分の一ほどの感激も生み得ないのである。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
たとへば「きぬぎぬやあまりか細くあでやかに」は枯淡なる世捨人の作品ではない。
— 芥川龍之介 『芭蕉雑記』 青空文庫
作例 · 標準
「衣々」という言葉には、かつての日本の美意識が感じられる。
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昔の物語を読んでいると、「衣々」の情景が目に浮かぶようだ。
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現代ではあまり使われなくなったが、「衣々」は風情のある表現だ。
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標準
the next morning
作例 · 標準
昨夜は大いに語り合ったが、衣々にはもう出発しなければならなかった。
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衣々になってから、昨日の出来事を冷静に振り返った。
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彼は衣々、新たな旅路へと向かった。
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