川幅
かわはば
名詞
標準
width of a river
文例 · 用例
小渋川よりも、川幅が狭くて、谷地が、かえって濶いだけに、徒渉の回数は少い、深山の渓流としては、先ず安楽な方で、小渋川や、槍ヶ岳の蒲田谷などとは、深さと、急と、嶮しさとにおいて、到底、比べられない。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
そこは早や一面の岩で、岩の上へ谷川の水がかかってここによどみを作っている、川幅は一|間ばかり、水に臨めば音はさまでにもないが、美しさは玉を解いて流したよう、かえって遠くの方で凄じく岩に砕ける響がする。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
森の中を平地に窪んで、居る処も川幅も、凡そ百|畳敷きばかり、川の流が青黒い。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
特にこの辺りは川幅も濶くかつ差し潮の力も利けば、大潮の満ち来る勢に河も膨るゝかと見ゆる折柄、潮に乗りて輾り出づる玉兎のいと大にして光り花やかなるを瞻る、心もおのづから開くやう覚えて快し。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
永代橋より下流は川幅甚だ濶く、かつ上に説けるが如く分岐して二となるを以て、便宜上先づ西流東流の二つに分ちて記すべし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
それだけ川幅がせまくなったものと思わねばいけない。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
入江に近くにつれて川幅次第に廣く、月は川面に其清光を涵し、左右の堤は次第に遠ざかり、顧れば川上は既に靄にかくれて、舟は何時しか入江に入つて居るのである。
— 國木田獨歩 『少年の悲哀』 青空文庫
入り江に近づくにつれて川幅次第に広く、月は川づらにその清光をひたし、左右の堤は次第に遠ざかり、顧みれば川上はすでに靄にかくれて、舟はいつしか入り江にはいっているのである。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
作例 · 標準
増水した川は、普段の倍ほどの川幅になっていた。
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この辺りの川幅は狭いので、カヌーを漕ぐには最適だ。
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