産を成す
さんをなす
表現動詞-五段-サ行
標準
to amass a fortune
文例 · 用例
今のところ、せっせと書けば、食うに困るというほどでもないが、没落した家を再興し、産を成すようなタイプとは、私は正反対の人間だ。
— 織田作之助 『中毒』 青空文庫
すこし名前が知れた作家ならば、一年一作で十分生活の保証が得られるばかりでなく、時には、ロスタンのやうに十年計画で一作と取り組み、または、パニヨオルのやうに、処女作のロングランによつて産を成すといふ男も出て来るわけである。
— 岸田國士 『劇文学は何処へ行くか』 青空文庫
竹に花の出ること熱帯地方に在りては普通の事に属すと雖ども、それこれより高緯度の地方に生ずる者に在ては仮令よくその土に適して繁茂し、土地固有の産を成すと雖ども、容易に花を出さざる者あり。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
かくの如き文壇の気風は日露戦争後に至り漸次に変化し、大正の初には文士は憚るところなく原稿料の多少を口にするやうになり、震災の頃になつては、文学は現代社会の一職業と見られ、之によつて産を成すものさへあるやうになつた。
— 永井荷風 『来訪者』 青空文庫
平生も言つてゐることだが、わたしは遂に産といふほどの産を成すことができなかつた。
— 人生の最も厳粛であるべき瞬間に、わたくしがもし笑ひの衝動をおさへることができぬとしたら、いつたいどんな罪に問はれるであらう? 『カライ博士の臨終』 青空文庫
一介の炭焼が、突如として名声を博し、やがて産を成す希望を与へられたと言へば、おそらく森の奥で金塊を拾つたか、谷川のほとりにラヂウム泉の湧き出るのを見つけたか、そのへんのところに相違ないと思ふひともあらうが、話はもう少し込み入つてゐて、しかも、人生の皮肉を興深く感じさせるものである。
— 岸田國士 『秋の雲』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一代で巨万の富を築き、見事に産を成した人物として知られている。
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多くの起業家が、この街で産を成すことを夢見て事業を始めている。
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「あの実業家は、若い頃から頭脳明晰で、いずれ産を成すだろうと言われていた。」
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