馬賊
ばぞく
名詞
標準
mounted bandit (esp. in north-east China from the end of the Qing dynasty)
文例 · 用例
馬賊の銃殺も見物した。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
他愛なく笑ひさざめく男達の前で裸踊する痩せこけた女の顏、血烟立ててコロツと前に轉がつた馬賊の首、死骸のやうに床にのけぞり返つてゐた阿片中毒のロシヤ人の無氣味な瞳の光……。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
」「ふふふふ、弱いなうお前等は……」 定めてあの張作霖がそんな風に相好を崩してのけぞり返つただらうと思ふと、その昔馬賊の荒武者だつたといふ人のよさも想像されて、無殘な爆彈に血染められたと言ふその最後が傷ましくも感じられはしないだらうか?
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
それは馬賊か、パルチザンに相違なかった。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
これは、この地方の邦人達を慄え上らしているゴロツキの馬賊上りだった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 ある時は、山寨の馬賊の仲間に這入り、ある時は、奉直戦争に加わり、又、ある時はハルピンの郊外に出没して、ロシア人の家を荒し、何人、人を殺したか数しれないこの不思議な、ゴロツキも、二人の妹には、おかしな、そして少し滑稽なおじさんにすぎなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
この馬賊上りの、殺人、強盗、強姦など、あらゆる罪悪を平気でやってのけた鬚づらの豪の者が、娘々したすゞに少なからず参っている有様は、実際不思議だった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
馬賊上りの、つわものゝ、中津の来訪は、この不安と恐怖に、若干の、主観的な緩和剤となったのである。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫