教外
きょうげ
名詞
標準
文例 · 用例
この心得違いは、二千五百年のむかし、釈尊の活躍しておられた印度にもかなりあったと見え、十三|外道(仏教外の哲学、真理外の邪法)とか三十種外道とかいう中に入れて、その説伏に釈尊は非常に骨を折られました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
總角より教外の旨をあきらめ給ひて、常に身を雲水にまかせ給ふ…… 殆ど暗誦した雨月物語の青頭巾の全章を、雪にむせつゝ高らかに朗讀した。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
然しこれも嘉納流の教外別伝さ」「遊佐の証書といふのはどうして知つたのだ」「それは知らん。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
メンツェルの『独逸史』巻の一にゲルマンの僧は、馬を牲にしその肉を食ったから、馬肉|喫わぬ者をキリスト教、これを食うはキ教外の者と識別した、古スウェーデンでもキリスト教を奉ずる王に強いて馬肉を食わせ、その脱教の徴としたという。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
仏教外にはエトルリアの地獄王キャルンは槌を持つ。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
『大阪毎日新聞』で見しに、床次内務次官は神社を宗教外の物と断言し、さて神社崇敬云々と言いおる由。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
正に毒草を変じて薬となし、糞土を烹て醍醐をなす底の怪手腕と称すべしで、謡曲の教外別伝の極地、声色の境界を超越した、玄中の玄曲を識得した英霊漢というべしである。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
この詩人の宗教は基督教を元としたる「愛」の信仰にして、尋常宗門の繩墨を脱し、教外の諸法に対しては極めて宏量なる態度を持せり。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫