還丹
還丹
名詞
標準
文例 · 用例
還丹という言葉が、丹道では大切な意味をもっている。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
これは「丹を錬り丹を錬りして、九転の大労作を了えた後に出来るのが、即ち大還丹であり、最上級の仙丹である」とされている。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
その意味では、丹家の還丹は、仏教の涅槃という言葉に類しているが、こういう内省的な意味でなく、不死の薬物を錬るという卑俗な解釈も行なわれていた。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
丹という字が、赤沙そのものの意味から展開して、もっと精神的な仙丹神丹の意に用いられたのは、魏伯陽の『参同契』に「巨勝尚延年、還丹可入口」とあるのが、最初であろうと、露伴先生はいわれる。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
それでは、丹道の極致である還丹も、仏教の涅槃も、基督教の入信も、皆同じものであるかというに、それは互いに著しく異なっている。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
そのうちでも特に丹家の還丹は、著しく特異な色彩をもっている。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
「神識気質未だ分れざるところを体認心証して、而して復神識気質の日に用ひられて日に生死流転する境地に還つて来る」「人の生命の帰趨、直ちにそれに続く起処、終つて復始まるところを体現し得るのが還丹の道である」。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
還丹の術が既に魏子みずから「以て口訳すべし、書を以て伝へ難し」とした難解なものである上に、譬喩にとられた『周易』が又、現代人には甚だ縁の遠いものである。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫