先程
さきほど
名詞
標準
文例 · 用例
先程言ったように英語では market, match, much という場合に、mar- と ma- と mu- とは別々の音であって、英国人は、これを違った音として聴くのですが、日本人はこれを一つの音として聴くのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
先程から観察して居ると、僅か一杯の紅茶を飲んで、半時間もぼんやり坐つてる人が沢山居る。
— 萩原朔太郎 『喫茶店にて』 青空文庫
先程の「神秘」を多かれ少かれ感ずる者として、ユマニテは感じないといふことは考へられぬ。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
であるから少女の死は僕に取ての大打撃、殆ど総ての希望は破壊し去ったことは先程申上げた通りです、もし例の返魂香とかいう価物があるなら僕は二三百|斤買い入れたい。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
であるから少女の死は僕に取ての大打撃、殆ど総ての希望は破壊し去ったことは先程申上げた通りです、もし例の返魂香とかいう価物があるなら僕は二三百斤買い入れたい。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
お光が力付ける、T「頑張ってね」 と云われると、仲蔵自信ありげに、T「頑張る」 先程とは打って変って元気づいた。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
私の先程から積つてゐた不愉快は、それに出喰はすと新たに例の不愉快を加へて一時にはづんで來た。
— 梶井基次郎 『矛盾の樣な眞實』 青空文庫
先程の婦人がそれにつれて踊るであろうような音楽です。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫