身を翻す
みをひるがえす
表現動詞-五段-サ行
標準
to turn aside adroitly
文例 · 用例
」 宮子は身を翻すように、ひらりと盆栽の棕櫚を廻っていくと、甲谷はまた山口の方へ向き返った。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
」 間髪を入れぬ栖方の説明は、梶の質問の壺には落ち込んでは来なかったが、いきなり、廻転している眼前の扇風機をひっ掴んで、投げつけたようなこの栖方の早業には、梶も身を翻す術がなかった。
— 横光利一 『微笑』 青空文庫
森閑としたホールの大理石の間を、金色の欄干が身を翻すようななまめかしさで、自由に嬉嬉としてひとり戯れている。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
身を翻すと塀を越した。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
辻永は身を翻すと駈け出した。
— 海野十三 『地獄街道』 青空文庫
「あワワ……」 彼は身を翻すと、部屋の隅に小さくなった。
— 海野十三 『蠅』 青空文庫
仏とアンとの傍に立っていた私服警官は、二人を睨みつけておいて、そのまま身を翻すと、防空壕の入口の方へ駈け上っていった。
— 海野十三 『英本土上陸戦の前夜』 青空文庫
その男全体の気配から、十吉は本能的に或るものを直覚すると、そのまま身を翻すやうに門内へはいつてしまつた。
— 神西清 『灰色の眼の女』 青空文庫
作例 · 標準
襲い来る敵の攻撃を、剣士は素早く身を翻してかわした。
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「あれ、もう行くの?」と聞くと、彼は何も言わずにくるりと身を翻して立ち去った。
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予想外の事態に、彼女は状況を理解できずに身を翻すこともできなかった。
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