干割れ
ひわれ
名詞
標準
drying up and cracking
文例 · 用例
宿世のくるみはんの毬、 干割れて青き泥岩に、はかなきかなやわが影の、 卑しき鬼をうつすなり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
すると、鳶色がかつた樅や、白味の勝つた櫟や、干割れた竹柏の樹の肌が、陰鬱な森の空気にくつきりと浮き上つて、さながら古寺の内陣で、手燭の火影に、名匠の刻んだ十二神将の背でも見るやうに、引き緊つた健かな気持で眺められる。
— 薄田泣菫 『森の声』 青空文庫
」 父は威しつけるやうに鋸の腹で白く干割れた樹の肌をこつこつと叩いてみせた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
私は伯父達の前に出る時には前垂の下に両手を隠して居るのを常としたが、くわつと熱くほてつて来て、ばち/\と音を立てて干割れるのが聞えるかとさへ思はれた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
今まで死んだようになっていた女が、その時急に、黄いろくたるんだまぶたをあけて、腐った卵の白味のような目を、どんより空に据えながら、砂まぶれの指を一つびくりとやると、声とも息ともわからないものが、干割れたくちびるの奥のほうから、かすかにもれて来たからである。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
闇太郎の方は、心耳すませば、軒下に立つ家の中のことは、心の瞳に、ありありと映り、柱の干割れるのまで、きこえて来るという男だ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
鋲は錆び、瓦は破損み、久しく開けないために、扉に干割れの見える大門。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
息ぐるしい闇の中に、いま眠りと現実の境で耳にした物音は、枕許の書机のうへで手紙の灰が、冷えはじめた夜半の空気に誘はれ立てた、微かな干割れの音に過ぎなかつた。
— 神西清 『垂水』 青空文庫
作例 · 標準
分類学では、**ヒロバナジェントルキツネザル属**はキツネザル科に属します。
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