天網
てんもう
名詞
標準
heaven's vengeance
文例 · 用例
天網という言葉は実にうまい言葉を考えついたものである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
天も……なんとやらで、なんとかして漏らさず……ですな」 弁者はこの訛言をおかしがりて、「天網恢々疎にして漏らさずかい」 甲者は聞くより手を抗げて、「それそれ、恢々、恢々、へえ、恢々でした」 乗り合いの過半はこの恢々に笑えり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
天網のごとく、夢魔のごとく、運命の神のごとく恐ろしいものは絹蒲団である。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
嗚呼、天網恢々、疎にして洩らさず。
— 大町桂月 『鹿島詣』 青空文庫
万年博士が『天網島』を持って来て、「さんじやうばつからうんころとつころ」とは何の事だと質問した時は、有繋の緑雨も閉口して兜を抜いで降参した。
— 内田魯庵 『斎藤緑雨』 青空文庫
先生はこの机で「國姓爺」も書けば「天網島」も書き、「博多小女郎」も書かれたのだ。
— 岡本綺堂 『近松半二の死』 青空文庫
此の統一や、かの專制の統一にあらずして、個々獨尊の統一たり、枝を以て葉に統べ、幹を以て枝に統ぶるの統一にあらずして、帝釋天網、百千明珠、相照し相映して、融通無碍なるの統一たらん。
— 内藤湖南 『學變臆説』 青空文庫
そして、天網疎にして洩さずと云う古い言葉にも、深い人間の世の摂理を知ったように思いました。
— 菊池寛 『ある抗議書』 青空文庫
作例 · 標準
悪事を働けば、いつか天網にかかるだろう。
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彼の不正は結局、天網によって暴かれた。
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天網は恐ろしいものだが、同時に人々に正義をもたらす。
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