革工場
かわこうば
名詞
標準
tannery
文例 · 用例
兇行の場所は中央並木通りの眞西、舊ワアク蝋燭製造會社工場跡の眞向なるリヴィングストン街とギャムブル横町に跨るフリイベルグ製革工場内であつた。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
被害者ヘルマン・シリングはフリイベルグ方に暫く雇はれてゐたもので製革工場の西隣りで工場とは木戸續きのフィンドレイ街一五三番地に酒場兼下宿業のエグナア方に嘗て止宿してゐた。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
同日エグナアと息子のフレデリックとは樫材の桶割板をもつてシリングを製革工場に襲ひ恐らく局外者の妨害がなかつたら殆ど彼を致死せしめたであらう。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
シリングは娘との密通が露顯した後はエグナア方を去り以後はフィンデイ街一二六番地なるシイ・ウェステンブロオク方で食事をし製革工場の小屋の一室に寢泊りしてゐた。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
脱ぎ終るか終らぬうちに彼は明らかに自分の家の後の横町から格鬪の物音を聞いたので急いで着物を引掛け階段を駈け降りたが物音は製革工場の小屋の中から聞えて來るので豫てシリングとは顏馴染の彼は「ヘルマン、君か」と獨逸語で呼びかけた。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
ウェステンブロオクとホルレルバッハとが構内へ這入つた時製革工場と中庭との境の木戸が明け放しになつてゐた事實から嫌疑は直ちにエグナア父子の上に懸つた。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
エグナア父子の逮捕後間もなく派出所は製革工場の雇傭人で土曜日の夜解雇されたジョオヂ・ルウファアなる男が彼の解雇についてシリングを問責してゐたといふ報告を得た。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
折柄の晴天で午後にはほんの火事の燒跡を見物に來た途中※らずも更に恐しいこの事件を聞き知つた近在の人達が幾百人となく入り込んで來たゝめ群集の數は一層増大しそれが製革工場の周圍を波濤の如く前後に押し合ひ動いてゐた。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
作例 · 標準
川沿いに軒を連ねる革工場からは、皮をなめす際に生じる独特の薬品の臭いが漂ってくる。
老舗の革工場で職人が丹念に仕上げたコードバンは、宝石のような光沢を放っている。
排水処理設備の整っていない中世の革工場は、都市の衛生環境を悪化させる一因となっていた。
イタリア・トスカーナ地方の革工場を巡り、伝統的な植物タンニンなめしの技法を視察する。