蠻鉄
蠻鉄
名詞
標準
文例 · 用例
かゝりし程に、粗膚の蓬起皮のしなやかに飢にや狂ふ、おどろしき深海底のわたり魚、あふさきるさの徘徊に、身の鬱憂を紛れむと、南蠻鐵の腮をぞ、くわつとばかりに開いたる。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
』 彼れは腕は細かつたが、この中には南蠻鐵の筋金が入つてゐると思ふほどの自信がある。
— 上司小劍 『死刑』 青空文庫
默つてお濠の中へ投り込まれて、少しはお鉢も割つて見るが宜い」「飛んでもない、親分」「さうかと言つて、南蠻鐵の兜を冠つて行くわけにも行くまいぢやないか」「驚いたなア、どうも」 八五郎が小鬢をポリポリ掻いてをりますが、たいして驚いた樣子もありません。
— 美しき人質 『錢形平次捕物控』 青空文庫