浮流
ふりゅう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
floating about
文例 · 用例
後は闇々黒々、身を動かせば雑多な浮流物が体に触れるばかりである。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
跡は闇々黒々、身を動せば雜多な浮流物が體に觸れる許りである。
— 伊藤左千夫 『水害雜録』 青空文庫
さて説法所の前に七つの馬を繋ぎ、馬は浮流草を嗜めばとて浮流草を与えしも、馬ただ涙を垂れて法を聴くのみ、少しも草を食う意なき様子、天下すなわちその不世出の比丘たるを知り、馬がその恩を解したから馬鳴菩薩と号づけ、北天竺に仏法を弘めたと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
浮流草は詳らかならぬが水流に浮かみ、特に馬が嗜み食う藻などであろう。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
社会からまたは社会の表面に浮流してゐる空気から生れて来る歓喜や快楽ではないのである。
— 田山録弥 『谷合の碧い空』 青空文庫
そして海霧の霽れた夕方など、択捉島の沖あたりで、夥しい海豚の群に啄まれながら浮流されて行く仔鯨の屍体を、うっかり発見けたりする千島帰りの漁船があった。
— 大阪圭吉 『動かぬ鯨群』 青空文庫
津軽海峡に近頃時として浮流するといはれる機雷などは、かゝる侵入物を悉く沈める役にだけ立ってほしい、と思ふくらゐである。
— 岸田國士 『北海道の性格』 青空文庫
伊予橋の上下に屍体の浮流しているもの、両国橋の西詰に引き揚げられたもの、その数いくばくと数えも切れぬ。
— 喜田貞吉 『震災日誌』 青空文庫
作例 · 標準
大雨の後、川面には木の枝や葉が浮流しているのが見えた。
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事故で転覆した船から流れ出たコンテナが、太平洋上を浮流していると報告された。
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彼は定職に就かず、まるで木の葉のようにあちこちの街を浮流して暮らした。
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