鶴女
つるおんな
名詞
標準
文例 · 用例
・朝から泣く児に霰がふつてきた・寒い空のボタ山よさようなら(志免) 福寿草を陽にあてゝ縫うてゐられた(千鶴女居)一月十三日 曇つて寒かつた、霙、姪ノ浜、熊本屋(二五・中)東油山観世音寺(九州西国第三十番)拝登。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
「妾ことの姓名を問い給うか、父は元京都の産にして、姓は安藤、名は慶蔵、宇五光と申せしが、ある夜、母君、丹頂の鶴を夢見て、妾を胎み給いしかば、幼少の折は鶴女鶴女と申せしが――」 このお嫁さんの言い立ても、割合に今松は叱られなかった。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
こうして私はしばしば長橋のおばあさまをお訪ねするようになった、長橋は藩の医家であるが、千鶴女の御良人もその御子息も亡くなり、孫にあたる道意という方が御当主だった。
— 桃の井戸 『日本婦道記』 青空文庫
かくして、ツル女をきびしく取り調べの結果、ついに化け物の正体を現し、手品の種が分かったということだ。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫