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上段の間

じょうだんのま
名詞
1
標準
room with a raised floor
文例 · 用例
玄関へ立つと、面長で、柔和かなちっとも気取っけのない四十ぐらいな――後で聞くと主人だそうで――質素な男が出迎えて、揉手をしながら、御逗留か、それともちょっと御入浴で、と訊いた時、客が、一晩お世話に、と言うのを、腰を屈めつつ畏って、どうぞこれへと、自分で荷物を捌いて、案内をしたのがこの奥の上段の間で。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
座敷の入口に、いかにも(上段の間)と札に記してある。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
艶濃き髪の薫より、眉がほんのりと香いそうに、近々とありながら、上段の間は、いまほとんど真暗である。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
……はじめは上段の間へ出向いて、「北国一。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
湊屋の奥座敷、これが上段の間とも見える、次に六畳の附いた中古の十畳。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
」 と二人は一所に挨拶をして、上段の間を出て行きまする、親仁は両提の莨入をぶら提げながら、克明に禿頭をちゃんと据えて、てくてくと敷居を越えて、廊下へ出逢頭、わッと云う騒動。
泉鏡花 湯女の魂 青空文庫
二人は少しく頭をあげて、その暗い隅々をうかがうと、上段の間と思われるところに、ひとりの上であったので、かれらは又ぎょっとした。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
上段の間へ案内せい」「は。
仙台に現れた退屈男 旗本退屈男 第七話 青空文庫
作例 · 標準
古い武家屋敷には、儀礼のために使われる上段の間があった。
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畳が敷かれた上段の間は、厳かな雰囲気に包まれていた。
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彼は、上段の間で家訓を読み上げ、子供たちに語りかけた。
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