水明かり
みずあかり
名詞
標準
faint reflection of light upon the water in the dark
文例 · 用例
蒼ざめた星が黒い松の上に凍り着いたように寂しく光って、鼠色の靄につつまれたお茶の水の流れには水明かりすらも見えなかった。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
人家のまばらな田舎道のところどころに、大きい櫨の木が月のひかりを浴びて白く立っているばかりで、川らしい水明かりは見当らなかった。
— 岡本綺堂 『怪獣』 青空文庫
水明かりでそこらを透かしてみたが、近いところでは二人の人間があらそっている様子も見えなかった。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
」 二人は息をころして窺っていると、彼らの隠れ場所から十|間余りも距れたところに、一つの大きい黒い影の現れたのが水明かりでぼんやりと見えた。
— 岡本綺堂 『馬妖記』 青空文庫
大川の水の上には鼠色の煙りが浮かび出して、遠い川下が水明かりで薄白いのも寒そうに見えた。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
古い沼のおもては水明かりのしないほどに黒ずんで、岸には枯芦や芒が茂っていた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
灯の少ないここらの町はだんだんに薄暗く暮れて来て、栗の立木も唯ひと固まりの暗い影を作るようになりましたが、空と水とはまだ暮れそうな気色もみえないので、水明かりのする船端には名も知れない羽虫の群れが飛び違っています。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
」 平助はそこにかけてある蓑を引っかけて、小さい掬い網を持って小屋を出ると、外には風まじりの雨が暗く降りしきっているので、いつもほどの水明かりも見えなかったが、その薄暗い岸の上に一|尾の大きい魚の跳ねまわっているのが、おぼろげにうかがわれた。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
作例 · 標準
月のない夜、湖面にわずかな水明かりが揺れていた。
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遠くの街の光が水明かりとなって、川面に映る。
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小さな漁船の灯りが、暗い海に水明かりを描いていた。
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