逃げ手
にげて
名詞
標準
文例 · 用例
……が、まあ兎も角大いそぎで追ひかけないと、逃げ手は君、この山ぢうの路なら何んな草蔭の兎の道だつて弁へてゐるほどのラウデンデライン(森の娘)なんだから、都から来た猟人は忽ちのうちに見失つてしまふぜ。
— 牧野信一 『ダイアナの馬』 青空文庫
それで追手が町角を曲つた時には、もう逃げ手は全く影も形も見えなかつた。
— スティーヴンスン 『帽子箱の話』 青空文庫
風体で判断すると、泥棒の木島刑事が逃げ手で、警官姿の治良右衛門が追手としか見えぬのだ。
— 江戸川乱歩 『地獄風景』 青空文庫