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足長蜂

あしながばち
名詞
1
標準
paper wasp
文例 · 用例
虫は玉虫色をしていて足長蜂に似ている」という記事もある。
寺田寅彦 怪異考 青空文庫
あかしやの花さく見れば水の上にはかなき夏の夢もやどりぬ片恋のわれをあはれと鈴麦の花さく傍を通ひ来にけり夕青き微光の中をあがりゆく足長蜂は足を垂らせり玉赤き蝋マツチする草のなかすでに蛍の臭気むせべり こうした所縁の深い新作が増補として、「第二桐の花」としてでも加えられねばならない恋々たる気持にもなる。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
その後シテの時にどこからか舞台に舞い込んで来た一匹の足長蜂が大※の面の鼻の穴から匐い込んで、出口を失った苦し紛れに大賀氏の顔面をメチャメチャに刺しまわった。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
窓の下には足長蜂が巣を醸してブンブン飛んでいた。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
」新調の軍服10・25(夕) ぢぢむさい蛹が化けて羽の黄ろい足長蜂となると、尻つ尾の先に剣をつけるやうに、中村雄次郎|男は、満鉄総裁から関東都督に職業替へをしたばつかりに、一旦|予備役になつた身で、再び現役中将になり戻つて腰に佩刀をがちやがちやさせるやうになつた。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
白い階段かげは わたしの身をさらず、くさむらにうつらふ足長蜂の羽鳴のやうに、火をつくり ほのほをつくり、また うたたねのとほいしとねをつくり、やすみなくながれながれて、わたしのこころのうへに、しろいきざはしをつくる。
大手拓次 藍色の蟇 青空文庫
胃袋へ嚥み下したところで足長蜂や蜜蜂であったなら、間もなく往生しようが、大きな熊蜂であると、軽くは死なぬ。
佐藤垢石 魔味洗心 青空文庫
姉の墓にも道ばたの、土塀の穴にこもりゐる足長蜂は 捕りてたやしぬ蜂の巣をつゝきて、逃ぐる子ども等を責めてゐながら 泣く子のあはれ潟沿ひねむの花の小さき房の やはらかに、この朝びえに いまだねむれり雨の後 水層ましぬ。
折口春洋 鵠が音 青空文庫
作例 · 標準
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