処女性
しょじょせい
名詞
標準
virginity (of a female)
文例 · 用例
それに較べて、いつまでも処女性を持ち、いつになっても感情のまま驀地に行くかの女の姿を見ると、何となく人生の水先案内のようにも感じられた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
例えば襦袢の布れ一つ裁ち損ねても、まるで過って処女性を失った人のようにそれを言って悔いに悔いた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
異性の兄の方丈を考えることは、彼女の慎しい処女性が、彼女自身にそれを許さなかった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
」 と、田上の、それは首を絞められて今にも息を引きとりでも仕さうなたゞならぬ声で、……部屋うちの三人は思はず飛びあがつて、窓から上身を乗り出すと、「人魚が処女性を失はうとしてゐるぞ、大急ぎで出て来い……」 云ひも終らず田上の姿は消え去せた。
— 牧野信一 『まぼろし』 青空文庫
「百合ちやんが、既に処女性を失つた晩だと、思ひ起して、月を呪ふより他はないんだぞ。
— 牧野信一 『まぼろし』 青空文庫
彼等は、そんな名称のクラブを仮想して、飽くまでも自分達のダイアナの処女性を守らうと誓ひ合つてゐたのだ。
— 牧野信一 『まぼろし』 青空文庫
神性と処女性のあることを、さながらに現わしたあこがれるような眼。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
お京の顔には処女性がある。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫