つかぬ事
つかぬこと
表現名詞
標準
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文例 · 用例
さらさらひらひらという形容さえ、とても私には、考えつかぬ事だった。
— 太宰治 『千代女』 青空文庫
再び昔の学友たちと、あの熱狂を繰り返したら、こんどは取りかえしのつかぬ事になるかも知れません。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
人が、僕にかたちばかりのお辞儀をしても、僕は、そのお辞儀を、まごころからのものだと思い込んで、たちまち有頂天、発狂気味にさえなって、その人の御期待にお報いせずんばあるべからずと、心にも無い英雄の身振りを示し、取りかえしのつかぬ事になったりして、みんなに嘲笑せられるくらいが落ちさ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
けれども、噂は、ひろがるばかりで、このごろは外国の人の耳にもはいっている様子でありますから、このまま、わしが自らを責めて不徳を嘆いているだけでは、いよいよ噂も勢いを得て、とりかえしのつかぬ事態に立ちいたるかも知れぬと思い、この噂の取締りに就いて、君と相談してみたいと考えていたところでした。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
世はさまざま、|〆て三、四十両の支払いをすます事も出来ずに大晦日を迎える家もあり、また、わしの家のように、呉服屋の支払いだけでも百両、お金は惜しいと思わぬが、奥方のあんな衣裳道楽は、大勢の使用人たちの手前、しめしのつかぬ事もあり、こんどは少しひかえてもらわなくては困るです。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
取返しのつかぬ事になつてしまつた、と身悶えしたが、兄は、そんな私を問題にせず、「秋田には、偉い人がゐます。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
局外のものが何んの気もなしに考えれば、愚にもつかぬ事なれど、色気があって御覧じろ。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
すると、女は後先を※しましたが、じりじりと寄って参り、「時につかぬ事をお伺い申しまして、恐れ入りますが、貴方は方々御旅行をなさいまして、可恐しい目にお逢い遊ばした事はございませんか。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
作例 · 標準
「つかぬ事をお伺いしますが、以前どこかでお会いしたことはありませんか?」
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打ち合わせが一段落したところで、彼は「つかぬ事ですが……」と家族の近況を話し始めた。
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「あ、つかぬ事を聞くけど、そのネクタイ、どこで買ったの?」
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