拙悪
せつあく
形容動詞名詞
標準
poor (tasting)
文例 · 用例
併し此等のことは、私がここに拙悪な文章で紹介するまでもないことである。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
露骨に云へば中佐の詩は拙悪と云はんより寧ろ陳套を極めたものである。
— 夏目漱石 『艇長の遺書と中佐の詩』 青空文庫
ただ、仏教なる真理を時代に応じてクリエーションして行く者は芸術家と同じ直覚力を持たねばならぬということを、否たとえこの私の作は拙悪であるとしても仏教と文芸はむしろ一如相即のものであるという事を会得して頂くならば私の至幸とするところである。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
散文が既に悪文であるのに、更に一層拙悪野卑な散文の横書きを以て詩歌の名を僭しているのです。
— 与謝野晶子 『教育の民主主義化を要求す』 青空文庫
然しそれでも自分は今日の正義の声は余りに、かしましい拙悪な吹奏者の喇叭のやうに、その底に或る不協和な、擽つたい何ものかゞ聞きとれると白状しないではをられない。
— 宮原晃一郎 『愛人と厭人』 青空文庫
感謝すべきことには、あの拙悪な洋館が、ここにはまだ非常に少いのです。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
作例 · 標準
拙悪な環境で育った野菜は、形が悪く味も落ちるという。
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せっかくの高級食材も、調理法を間違えれば拙悪な一皿になってしまう。
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その安酒は、これまでに飲んだことがないほど拙悪な味だった。
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