鳶
とび異読 とんび・トビ・トンビ
名詞頻度ランク #43806 · 青空 850 例
標準
black kite (Milvus migrans)
文例 · 用例
植半の屋根に止れる鳶二羽相対してさながら瓦にて造れるようなるを瓦じゃ鳥じゃと云ううち左なる一羽嘲るがごとく此方を向きたるに皆々どっと笑う。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
何をさせても器用であって、彼の作った紙鳶は風の弱い時でも実によく揚りそうして強風にも安定であった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
雪は古くなるほど、結晶形を失って、粒形に変化するもので、粒形になると、純白ではなくなる、また粒形にならないまでも、古い雪に白い輝きがなくなるのは、一部は空気を含むことが少ないからで、一部は鉱物の分子だの、塵芥泥土だのが加わって、黄色、灰色、または鳶色に変ってしまうからだ。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
三合四合と登るほどに、黒砂は凝結したように、ポロポロと硬くなって、時に生れどころの解らない大霧が、斜面を這って、煙のように舞い立つこともあったが、五合へ来たときには、それも拭うように晴れて、北風が起り初めた、鳶が一羽、虚空に丸く輪を描いて山体の半分を悠揚と匝ぐって、黒い点となって、遥かに消え失せた。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
九合目に来た、もう一杯の雪で、コンクリートで堅めたように凍っているから、鳶口ででもなければ、普通の金剛杖では、立ちそうにもない、胸突八丁、大ダルミなどは、大分息苦しく、殊に足の辷り方が烈しかったが、それでも思いの外に、怯まずに登りついた。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
その唇はきちっと結ばれて鮭の色の谷か何かのやうに見え、少し鳶色がかった髮の毛は、ぬれたやうになって額に垂れてゐました。
— 宮澤賢治 『氷と後光』 青空文庫
「江戸の花」には、命をも惜しまない町火消、鳶者は寒中でも白足袋はだし、法被一枚の「男伊達」を尚んだ。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
野辺地の浜に近い灌木の茂った斜面の上空に鳶が群れ飛んでいた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
作例 · 標準
鳶が上昇気流に乗って、高い空をゆったりと輪を描きながら飛んでいる。
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海岸でお弁当を食べていると、鳶に食べ物を奪われないよう注意が必要だ。
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「鳶が鷹を生む」とは、平凡な親から優れた子供が生まれることの例えだ。
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標準
construction worker
作例 · 標準
鳶の職人たちは、高い足場の上を恐れることなく軽快に動き回っている。
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現場の要である鳶が、鉄骨の組み立て作業を安全かつ迅速に進めていく。
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祭りの時期になると、地元の鳶たちが頭として神輿の巡行を仕切る。
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標準
fire hook
作例 · 標準
昔の火消しは、鳶口と呼ばれる道具を使って倒壊した家屋を整理した。
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倉庫の隅に、錆び付いた古い鳶が立てかけられていた。
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材木商が水面に浮かぶ丸太を操るために、長い鳶を使っている。
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標準
reddish brown
作例 · 標準
彼は秋らしい鳶色のジャケットを羽織り、街へ出かけていった。
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彼女の瞳は美しい鳶色をしており、知的な印象を周囲に与える。
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鳶色の瓦屋根が並ぶ古い街並みは、どこか懐かしい雰囲気を感じさせる。
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標準
Inverness cape
作例 · 標準
シャーロック・ホームズのような鳶のコートに身を包み、彼は霧の街を歩いた。
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大正時代の学生たちは、袴に鳶を羽織って登校するのが粋だったという。
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骨董品店で見つけたヴィンテージの鳶は、独特の品格が漂っている。
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標準
filcher
作例 · 標準
彼は他人の手柄をこっそり掠め取るような、油断ならない鳶のような男だ。
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祭りの混雑に乗じて財布を狙う鳶がいるから、貴重品には気をつけなさい。
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誰かが置き忘れた傘を、どさくさに紛れて持ち去る鳶が出没しているらしい。
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