枯木寒巌
こぼくかんがん
表現名詞
標準
withered trees and frozen rocks
文例 · 用例
すると僧は、顔色一つ動かさず、「枯木寒巌に倚る、三冬暖気無し」と言い放ちました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
あの枯木寒巌のごとしと言って澄まし返った僧のような態度、言葉を実際にしたなら、相手の女性は一生恨み切るか、反撥的に自殺もしかねまじきあしらい方です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
今夜は多少の性慾を感じた、それがあたりまへだ、人間は人間でよろしい、枯木寒巌になつては詰らない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
元来主人は平常|枯木寒巌のような顔付はしているものの実のところは決して婦人に冷淡な方ではない、かつて西洋の或る小説を読んだら、その中にある一人物が出て来て、それが大抵の婦人には必ずちょっと惚れる。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
ものの半日あまり、枯木寒巌といったていで、半眼をとじながら黙々然々としていたが、お調べも間もない辰刻になると、とつぜんカッと眼を見ひらいて、「〆たッ」 と、膝を打つ。
— 菊香水 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
もし表面の文字どおりに、自身に何の不安も認めないし、枯木寒巌の高僧のような心境であったとしたなら、何も、あえて、そういう言葉書を誌して、自戒とする必要はないであろう。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
禅画には、枯木寒巌といった厳しくも美しい自然が描かれることが多い。
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「あの詩、枯木寒巌の情景が目に浮かぶようだ。寂しいけど、力強さも感じる。」
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彼の書は、枯木寒巌の境地を思わせるような、研ぎ澄まされたものだった。
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