霧虹
きりにじ異読 むこう
名詞
標準
fog bow
文例 · 用例
ジュピターが扉をあけると、ルグランの飼っている大きなニューファウンドランド種の犬が跳びこんで来て、私の肩に跳びつき、しきりにじゃれついた。
— THE GOLD-BUG 『黄金虫』 青空文庫
――だが、そのうしろにちんまりとすわっている小がらのほうは、なかなか話せそうだな、ひと苦労するなら、まずあの辺かね」 そうかと思うと、今度は河岸を変えて、旗本席のほうをしきりにじろじろ見回していたようでしたが、うるさくまた話しかけました。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
おい、ボーイ、ボーイ」 事務長のクーパーは、クイーン・メリー号の自室の中でしきりにじぶんの胸をかきむしっていた。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
そこには三根夫がいて、しきりにじぶんの鼻を指さしていた。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
警部モロは、ポーニンの口から重大な秘密をきいたので、これを何とかして、本部へ知らしたいものと、荷役の指揮をとりながら、しきりにじれていたが、船長ノルマンやポーニンのめが、いっかなそれをゆるさず、そのために、モロは、いくたびも、海へとびこみたくなったほどである。
— 海野十三 『火薬船』 青空文庫
「無人島へ不時着したとなると、こいつはなかなかやっかいなことになったぞ」 でも兵曹長は、口ほど困っている様子もなく、あたりをしきりにじろじろ見ていましたが、砂原の向こうは、そう高くない山ですが、まるで、鋸の歯のように角ばった妙なかっこうの山があるのに目をつけました。
— 海野十三 『怪塔王』 青空文庫
紫色の電灯がかすかな光をだしているだけで、どこかでしきりにじいじいじいと変な音がしていた。
— 海野十三 『人造人間エフ氏』 青空文庫