舗石
ほせき
名詞
標準
paving stone
文例 · 用例
街道の舗石の上に一団の黒い人群が居る。
— 木下杢太郎 『市街を散歩する人の心持』 青空文庫
午前中でも人出は相当に多く、水を流した舗石の上を、袖外套を着て子供を連れた下町の人や、インバネスを着てステッキをついた山の手の人や、間に混って蛾のように眉をひいた洋装の娘も泳ぐようにして通って行きます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
四十年九月 舗石夏の夜あけのすずしさ、氷載せゆく車のいづちともなき軋に、潤みて消ゆる瓦斯の火。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
海へか、路次ゆみだれて大族なす鵞の鳥鳴きつれ、霧のまがひにわたりぬ――しらむ舗石。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
煙草のただよひ湿るたまゆら、辻なる※の絵硝子あがりぬ――ひびく舗石。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
見よ、女が髪のたわめき濡れこそかかれ、このときつと寄り、男、みだらの接吻――にほふ舗石。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
硝子の閉つた青い街を、濡れに濡れた舗石のうへを、ピアノが鳴る……金色の顫音の潤むだ夜の空気に緑を帯びて消えてゆく。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
ああ、静かな夜、何処かに幽かに杏仁水のにほひがして疲れた官能が痺れてくる……濡れたあかしやが銀の恐怖に光つて、一ならび青い硝子に反射する――そのほかは声もせぬ通の長い舗石のうへを痺れて了つたピアノの顫音が、ふる雪の断片が、活動写真のまたたきのやうに音もなく瓦斯の光に顫へてゐる。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
作例 · 標準
ヨーロッパの古い街並みには、馬車が通っていた頃の面影を残す舗石の道が続いている。
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庭の歩道に平らな舗石を丁寧に敷き詰めて、落ち着いた和モダンの雰囲気に仕上げた。
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雨に濡れた舗石が街灯の光を鈍く反射して、幻想的な夜の風景を作り出している。
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