一夜漬け
いちやづけ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
last-minute cramming
文例 · 用例
この人の習作や沢山の未成の絵を並べて、そして一夜漬けの模造品を雑作もなく塗り上げる人達に見せるのもいいかと思う。
— 寺田寅彦 『二科会その他』 青空文庫
それ故、文芸上の興味が冷め、生活上の苦労に苛まれていても一夜漬けの書流しで好い加減に鳧をつけて肩を抜いてしまうという事は出来ないで、イヤイヤながらもやはり同じ苦辛を重ねていた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
ざんぎり物なども、世話狂言の引き続きと言へば、正統的なものと考へられさうだが、世話物の中でも、殊にあてこみ・場当り・一夜漬けの傾向の甚しく残つて見えるものである。
— 折口信夫 『雑感』 青空文庫
彼の数多い作品中には、相当「一夜漬け」があるにはあるが、此処に掲げた二篇のみ、前掲、「ブウブウロシュ」「真面目な花客」「殴られる心配」等は傑作の部に属すべきであらう。
— 岸田國士 『ジヨルジュ・クウルトリイヌに就いて』 青空文庫
彼の作には相当「一夜漬け」が多いやうにも思はれるが、何時読んでも、何時観ても面白いものに、例の『ブウブウロシュ』それから『署長さんはお人好し』『我家の平和』『真面目なお華客』等がある。
— 岸田國士 『仏国現代の劇作家』 青空文庫
文字通り一夜漬けの代物であつて、野心も苦心も自信も大してなかつたといふのが本当のところである。
— 岸田國士 『『紙風船』について』 青空文庫
そこで今回私の出しました作陶がもし死作であり、一夜漬け的なものであると眼識ある各位から評されるとしましたら、私は即日即時作陶を断念しますかも分りません。
— 北大路魯山人 『近作鉢の会に一言』 青空文庫
したがって今からみれば実に取るに足らぬ愚文ではあるが、それでも小杉先生のお顔がこれで幾分でも立ってくれれば結構だくらいの意味において、何分翌月の雑誌に載らねばならぬ火急の事とて、推敲を加うるの暇だもなく、取りあえず書きっ放しの一夜漬けのままで、厚顔にもその発表をあえてしたものであった。
— 喜田貞吉 『法隆寺再建非再建論の回顧』 青空文庫
標準
(vegetables) pickled just overnight
ウィキペディア
一夜漬け(いちやづけ)とは、試験の前日などに勉強量の不足を補うために徹夜で勉強するという勉強法である。特に、単位を落とすことが許されない必修科目に対し行われることが多い。だが、睡眠をとらずに勉強するので、眠くなるためあまり効率のいい勉強法とは言えない。
出典: 一夜漬け — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0