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名詞
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標準
文例 · 用例
背後から掛る樣に抱きついて密接顏を押し附けると、切なげに身を悶えて『堪忍してよ、芳ちやん………』『………』男は何か言はうとして、僅に手先を動かしたが『阿※』と一|唸呻、言下に反繰返つて仰樣に僵れた。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
河は長く流れて、向山の松風静かに度る処、天神橋の欄干にれて、うとうとと交睫む漢子あり。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
われにもあらで身をせたるは、未央柳の長く垂れたる檜の板塀のもとなりき。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
白糸が佇みたるは、その裏口の枝折門の前なるが、いかにして忘れたりけむ、戸を鎖さでありければ、渠がるるとともに戸はおのずから内に啓きて、吸い込むがごとく白糸を庭の内にぞ引き入れたる。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
たちまち進み来たれる紳士は帽を脱して、ボタンの二所|失れたる茶羅紗のチョッキに、水晶の小印を垂下げたるニッケル鍍の※を繋けて、柱にれたる役員の前に頭を下げぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
彦七|不怺、余に露も深く候えば、あれまで負進せ候わんとて、前に跪きたれば、女房すこしも不辞、便のう、いかにかと云いながら、やがて後にぞりける、南無妙。
泉鏡花 縁結び 青空文庫
その傍には、一寸離れて、もう一つの椅子があり、それには一人の青年が腰かけてゐたが、背をせた樣子がいかにも硬苦しい。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 青空文庫
小初は砂金のように濃かく汗の玉の吹き出た薫の上半身へ頭をれ薫の手をとった。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫