莱
莱
名詞
標準
文例 · 用例
」「まあ、あんな話は無難だけれども、あなたは、老莱子の話など知らないでしょう?
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
老莱子が七十歳になっても、その九十歳だか百歳だかの御両親に嬰児の如く甘えていたという話です。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
よかチゴじゃのう」 自分は拒否し切れず、その画塾の近くの、蓬莱町のカフエに引っぱって行かれたのが、彼との交友のはじまりでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
しかし、お祝言の時などの島台の、れいの蓬莱山、尉姥の身辺に鶴と一緒に侍つて、鶴は千年、亀は万年とか言はれて目出度がられてゐるのは、どうやらこの石亀のやうで、すつぽん、たいまいなどのゐる島台はあまり見かけられない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それゆゑ、絵本の画伯もつい、(蓬莱も竜宮も、同じ様な場所なんだから)浦島さんの案内役も、この石亀に違ひないと思ひ込むのも無理のない事である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
しかし、お祝言の時などの島臺の、れいの蓬莱山、尉姥の身邊に鶴と一緒に侍つて、鶴は千年、龜は萬年とか言はれて目出度がられてゐるのは、どうやらこの石龜のやうで、すつぽん、たいまいなどのゐる島臺はあまり見かけられない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それゆゑ、繪本の畫伯もつい、(蓬莱も龍宮も、同じ樣な場所なんだから)浦島さんの案内役も、この石龜に違ひないと思ひ込むのも無理のない事である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
朱塗の蒔絵の三組は、浪に夕日の影を重ねて、蓬莱の島の松の葉越に、いかにせし、鶴は狩衣の袖をすくめて、その盞を取ろうとせぬ。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫