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沖つ

おきつ
連体詞
1
標準
of the ocean
文例 · 用例
しどけなき、なれが頸は虹にしてちからなき、嬰児ごとき腕して絃うたあはせはやきふし、なれの踊れば、海原はなみだぐましき金にして夕陽をたたへ沖つ瀬は、いよとほく、かしこしづかにうるほへる空になん、汝の息絶ゆるとわれはながめぬ。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
夏麻挽く、海上潟の、沖つ州に、船は停めむ、さ夜更けにけり。
岡本かの子 富士 青空文庫
「なる程、御盗みは奇抜だ」 戸波を去る時、桂月翁は、「いにしえもかかるためしはあると聞くふたたび返せ沖つ白波」と、云う和歌を書いて村の人の一人に与えた。
田中貢太郎 不動像の行方 青空文庫
天路を聞けばなつかしや、千鳥|鴎の沖つ波、行くか帰るか、春風の―― そのあたりからは、見物の声が章句も聞こえて、中には目金の上へ謡本を突上げるのがあり、身動きして膝を敲くのがある。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
『新古今』に移りて二、三首を挙げんになごの海の霞のまよりながむれば入日を洗ふ沖つ白波 (実定) この歌のごとく客観的に景色を善く写したるものは『新古今』以前にはあらざるべく、これらもこの集の特色として見るべきものに候。
正岡子規 歌よみに与ふる書 青空文庫
この外『新古今』の「入日をあらふ沖つ白浪」「葉広かしはに霰ふるなり」など、または真淵の鷲の嵐、粟津の夕立の歌などの如きは和歌の尤物にして俳句にもなり得べき意匠なり。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
新古今に移りて二、三首を挙げんになごの海の霞のまよりながむれば入日を洗ふ沖つ白波(実定) この歌の如く客観的に景色を善く写したるものは、新古今以前にはあらざるべく、これらもこの集の特色として見るべき者に候。
正岡子規 歌よみに与ふる書 青空文庫
新古今に移りて二三首を擧げんになこの海の霞のまよりなかむれは入日を洗ふ沖つ白波 (實定) 此歌の如く客觀的に景色を善く寫したる者は新古今以前にはあらざるべくこれらも此集の特色として見るべき者に候。
正岡子規 歌よみに與ふる書 青空文庫
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