歌数
かすう
名詞
標準
文例 · 用例
十八日、丙戌、霽、子剋、将軍家南面に出御、時に灯消え、人定まりて、悄然として音無し、只月色蛬思心を傷むる計なり、御歌数首、御独吟有り、丑剋に及びて、夢の如くして青女一人前庭を奔り通る、頻りに問はしめ給ふと雖も、遂に名乗らず、而して漸く門外に至るの程、俄かに光物有り、頗る松明の光の如し。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
時に漸く夏日暮れんとし、笙歌数奏。
— 佐藤垢石 『酒渇記』 青空文庫
「ながらふるつま吹く風の寒き夜にわが背の君はひとりか寝らむ」(巻一・五九)も選出したのであったが、歌数の制限のために、此処に附記するにとどめた。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
また、本集の歌数は、本文中に六百九十七首、後記中に九首あるから、合算すれば七百六首といふことになる。
— 斎藤茂吉 『つゆじも』 青空文庫
さて、そうした予備智識をはっきりさせた上で、今一度右の表を見直すと、平安末期の『金葉集』と『詞花集』とだけが十巻になっていて、歌数もはるかに少ないことが著しく眼につくであろう。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
院はそれをもとにして、多くの歌を除かれ、遥か歌数の少ない御本を作られ、それに跋文を添えられた。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
大体の違いはそれだけで、あとは同じく、全歌数六百六十三首であるが、最も大切なことは、その本の終に定家の自筆で、「建暦三年、十二月十八日」と書かれていることである。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
にわかに作歌数は減少しはじめ、仙洞の雅宴を厭いはじめる。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫