無子
むし
名詞
標準
文例 · 用例
「御先考様の記事中、酒屋|云々、徳利云々は、勘考するに、其頃矢張連島人にて、嵯峨御所の御家来に、三宅左近と申す老人有之、此人は無妻無子の壮士風の老人にて、京都在の嵯峨に住せり。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
行状に「配内海氏早亡、継室門田氏有内助之方、先歿、年七十、無子」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
養嗣子霧渓撰の行状に至つて、始て「君在于京師時、娶佐井氏、而無子」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
一郎はこれから私の子供分に致しまして、私の力一パイ立派な人間に育て上げて行きたいと存じますが……父無子と位牌子をたよりに、暮すことを思いますと……(涕泣)。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
其次に無子と云ふのは、單に子無しと云ふのではありません。
— 桑原隲藏 『支那の古代法律』 青空文庫
唐律戸婚律に、四十九以下無子。
— 桑原隲藏 『支那の古代法律』 青空文庫
五十以上の婦人には子は生まれない、生殖に於て缺くる所があると云ふことは周代からの令で、唐律で四十九以下無子と云ふのは此の精神を其儘傳へたものであります。
— 桑原隲藏 『支那の古代法律』 青空文庫