木偶の坊
でくのぼう
表現名詞
標準
doll
文例 · 用例
それだから俺は始めから死ぬんだ死ぬんだといって聞かせているのに、貴様たちはまるで木偶の坊見たいだからなあ。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
釣針にかかった勝負じゃ、緑の髪も、白髪も、顔はいろいろの木偶の坊。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
船には二三十人の木偶の坊が紺色の繪の具で並列せしめられた。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
李太郎は木偶の坊のようにただきょろりとして、こっちの口と眼の動くのを眺めているばかりで、なんともはっきりした返事をしないので、堀部君は少し焦れったくなって来た。
— 岡本綺堂 『雪女』 青空文庫
おとよさんの秘密に少しも気づかない省作は、今日は自分で自分がわからず、ただ自分は木偶の坊のように、おとよさんに引き回されて日が暮れたような心持ちがした。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
なんの、木偶の坊がひとりで動くものか」「ええ、そういう貴様こそ木偶の坊だ」 双方がだんだんに云い募ってくるので、紋七も持て余した。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
小倉はその性格が煮え切らないところから、この事件の進展に対し、何らの役目を勤めることのできない一の木偶の坊に過ぎなかった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
こっちからの委員は、木偶の坊も同じだからね」藤原も賛成した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
標準
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