哀嘆
あいたん
名詞
標準
文例 · 用例
どこまでも奮闘せねばならぬ決心が自然的に強固となって、大災害を哀嘆してる暇がない為であろう。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
母は彼の幼かりし頃世を去りて、父は彼の尋常中学を卒業するを見るに及ばずして病死せしより、彼は哀嘆の中に父を葬るとともに、己が前途の望をさへ葬らざる可からざる不幸に遭へり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
時に、多至波奈大郎女、悲哀嘆息し、畏みて、天皇の前に白して曰く、之を啓さむは恐しと雖も、懐ふ心|止み難し。
— 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』 青空文庫
「これが恐れられずにいられましょうか」 洪大将が、すごすごと下山する日も、院主は、未来を予言して、くり返しくり返し、哀嘆してやまなかった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫