だらり
だらり異読 だらん
副詞-と
標準
languidly
文例 · 用例
馬場も立ちどまり、両腕をだらりとさげたまま首を前へ突きだして、私の女をつくづくと凝視しはじめたのである。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
色がまつくろで、眼はぎよろりとして、手は皺だらけで大きく、その手をだらりと前にさげて少し腰をかがめていそがしげに庭を歩いてゐるさまを見ると、「お爺さん」よりも年上ではないかと思はれるくらゐである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
恰幅のよい長身に両手をだらりと垂らし、投出して行くような足取りで、一つところを何度も廻り返す。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
平安朝このかた一千年の伝統をだらりの帯に染め出しているような京の舞妓に「オープンでドライヴおしやしたらどうどす」などといわれると腹の底までくすぐったい感じがする。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
気がすすまぬように、だらりと手を出せば、それは見込がない。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
よく見ると右の腕はつけ元からなくて洋服の袖は空しくだらりと下がっている。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
やがて、何分間かたつと、せいのひくい、毛並のきたない、支那馬にまたがった白露兵がぐったりして、長靴を、地上に引きずりそうに、だらりと垂れて、薄暗い街燈の光の中に姿を現わした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
銃を持っている両腕は、急にだらりと、力がぬけ去ってしまった。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
作例 · 標準
夏の暑い日、猫が縁側でだらりとしている。
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疲れて帰ってきて、ソファにだらりと体を預けた。
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花瓶に生けた花が、だらりと首を垂れている。
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