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度忘れ

どわすれ
名詞
1
標準
文例 · 用例
すっかり度忘れをしてしまって……」と、庄太はあたまを掻いた。
大森の鶏 半七捕物帳 青空文庫
どこのどやつが梅五郎のところへ届けたか、肝心かなめ、たいせつなお詮議ものを度忘れしていたじゃねえか。
左刺しの匕首 右門捕物帖 青空文庫
おれともあろうものが、とんだおかたのいらっしゃることを度忘れしていたもんじゃねえか。
七化け役者 右門捕物帖 青空文庫
じつは、よくひっこしをいたしますおかたで、近ごろもまたお変わりのようでござりましたゆえ、あとから書き入れようと存じまして、ついそのまま度忘れいたしましたのでござります」「お上にとってはたいせつな人別帳じゃ。
七七の橙 右門捕物帖 青空文庫
そのなかで、高坂三伝というのが、マア首領株で、他にはたしか――それが、三、四、五と順になるような名前じゃったと思うたが――それぞれ船場四郎太、それから矢伏五太夫、もう一人は、ちょっと度忘れしたが、そうだった、成戸六松というその四人じゃったと思うたよ。
小栗虫太郎 地虫 青空文庫
今度こそは大急ぎで一つ蔵書印のすばらしく立派な奴を……」と、いつでも考え及ぶには及ぶのだったが、その都度忘れてしまって、いまだに蔵書印というものを持たないでいる。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
度忘れてゐた傷の痛みが俄かに疼き出して來る樣だ。
石川啄木 硝子窓 青空文庫
二三度忘れて行かれましたが……」「その忘れた新聞が残っていないだろうか」「なくなっちまいました。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫